過去ウィンダスのクエストを一通り終えて振り返ると、過去に戻ってやり直したかったロベル・アクベルと、「一度死んで」復讐のために歩んできたレコ・ハボッカという二人の間にあった不思議な信頼関係がなんかいいなと感じられました。
利害が一致しただけのようでいて、時折見え隠れする友情がよい按配。

最後のクエスト群の話の流れはシンプルだったけど、レコの過去が語られたり、現代に繋がっていくミスラとウィンダスの関係が垣間見えたり、浸れる情報が多くて満足なボリュームでした。
オズトロヤ城の往復はボリュームありすぎて疲れた。FF11 の城、いつもこう。
レコ・ハボッカ
初めて登場した時は男のミスラってことにびっくりして、そのあとしばらくの間はどこかで裏切るんじゃないかと思ったりしたんだけれど、最後には憎めないやつになっていた、そんなキャラクター。

物語の最初の頃はミスラの傭兵達のことを本当に道具としてしか認識していないような素振りもあったけれど、戦いを経るにつれて接し方が変化しているのが感じ取れたが嬉しかった。
クエスト終盤でペリィやロマーがレコに向けて放った言葉が、レコ自身には勿論、プレイヤーにもちゃんと届くようになっていて、いい演出でした。

あの場所でレコが倒れていたとしても、人生の終わりによいものを獲得できたという意味では綺麗な終わり方だったのかもしれないけど、最後に生きて旅立つレコの姿を見れたのは本当によかった。

レコの性格を考えるとこのあとも色々大変なことあるかもしれないけど、(女を誑かすのはほどほどにしつつ)好きに生きてほしい。
一連のクエストは、レコ・ハボッカが生まれ直す物語でもあったんだと思います。
ロベル・アクベル
あるいはカラハ・バルハ。
過去を変えたいと思いそれを成し遂げたという点で、やりきったキャラクターでしたね。

それでも限界ギリギリで、後始末は冒険者とレコに委ねることになってしまったけれど、逆に考えればこうして最後を任せられる戦友を得られた、というのがロベル・アクベルに与えられた報酬なのかもしれない、と思いました。

最後の戦いでのレコの言葉とか、よかったね。
こっちの戦力が整っていたせいか、最後の戦闘ではフェンリル→カラハ・バルハ→ ロベル・アクベルという 3 つのフェーズがある中で、HP が 0 の状態のカラハ・バルハをひたすら殴り続ける時間が発生してしまったので、ちょっと申し訳ない気持ちにはなったけれど。

ウィンダス編・終
物語の大枠は、ミスラという種族がウィンダスの地に根付く、その始まりを描くことだったのかな。タルタルとの関係性については深く触れられなかったけど、ロベル・アクベルとレコ・ハボッカの関係がその暗喩だったりするのかも。


自らを省みずウィンダスを守ったカラハ・バルハと、復讐を目論みながらもいつしか絆されて尽力したレコに牽引され、いい感じに冒険者がアシストして辿り着いた結果でした。
現代での情報を鑑みるに、ウィンダスとミスラの関係は全てが上手くいっているわけではなさそうだけれど、今に繋がる歴史を体験できるのはいいものですね。

ミスラ傭兵達の個性もしっかりと描かれていて、時に悲しいこともあったけれど、始まりから終わりまで、楽しく遊べたクエストでした。


最後のペリィさん、めっちゃかっこよかったですね。
弓の使い手、好きなのかもしれない。
あと、シーフクエでお世話になったナナー・ミーゴさん、君、父親誰????
気になる事柄てんこ盛りなので、ウィンダス関連のクエストもやらなきゃだ。


そして、過去の三国クエストが全て終わったので、いよいよアルタナの神兵のメインを終わりまで駆け抜けていきます。超楽しみ。
Copyright (C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.