【記】学マス、有村麻央、カッコいい王子様。

ふせったーに投げようかと思ったらなんか不具合起きてて連携できなかったのでこっちに書くことにした。そしたら膨らんだ。

有村麻央というアイドルと「王子様」について、あくまで自分自身の読み解いた内容を書き殴っているだけですが、麻央の親愛コミュのネタバレに溢れているので、麻央を A+ までプロデュースしてから読むことを推奨したい(親愛 10 ってことですね)。

麻央の親愛コミュは、目を逸らしていた憧れに向き直り、自分のありのままを見つめ直すことで「カッコいい王子様系アイドル」という夢を叶えるスタートラインに着くための物語だった。

「王子様」とは自らなろうとするものではなく王子様たる人が自ずとなるものであり、有村麻央はその意味で確かに「王子様」足りえる存在なのに、目標としていた「王子様」象が歪んでしまったがためにちゃんと歩くことができなくなっていた。

麻央が憧れて目標とした「カッコイイ王子様」になるためには、いつしか歪んだ形で抱えてしまっていた「王子様」という偶像を手離す必要があった。

定期公演「初」のプロデュースは、そういった問題を解消するまでの道程だったのだと思う。

そして、きっとおそらく、有村麻央にとっての到達点の一つは、王子様になることではなく、自分がみんなにとっての王子様であると認識することなんじゃないだろうか。


プロデュースを始めるまでの麻央が目指していた「王子様」は、「ブラックコーヒーが飲めて、甘いものには目もくれず、背が高い」といった、麻央にとって実現できない理想を詰め込んだ表面的な偶像になっていて、憧れて目指した「カッコいい王子様」とは違うものになっていた。

親愛 10 コミュで語られたように、麻央はずっと幼い頃の憧れから目を逸らした状態にあったので、憧れた「カッコいい王子様」の形をちゃんと見ることができなくなってしまったんだろう。憧れた歌劇スターが女優へ転向したことで受けたショックが自分の身体の変化と重なって、とてもつらい思いをしたのは想像に難くない。そして、子役時代に掴んだ「カッコいい」を手放したくなくて、それに縋るように「王子様」に実現不可能な願いを詰め込んでしまったのだろう。

その結果、麻央の前には砕くことのできない壁が出来上がってしまった。

麻央自身がその壁の高さ固さを自覚して受け入れていれば、あるいはその壁に立ち向かう道を進むこともできたのだろうけど、ブラックコーヒーは苦手なままだし、甘いものは大好きで、オーバーサイズなジャケットを仕立て直すでもなくそのまま身に付けて変な格好とまで評されている1

麻央は「王子様」になるためとして、自分の趣味嗜好と相容れない行動に走っていたけれど、どうにも外形だけにこだわっていて、麻央が心から望んで挑戦しているとは思えなかった。「カッコいい」の捉え方がすごく表面的というか、見た目や格好ばかりを重視していて、それは本当に憧れた「カッコいい王子様」なのかと疑念を抱かざるを得ないくらいに。

もちろん、歌劇スターへの憧れに見た目のカッコよさも多分に含まれることは間違いなく、麻央自身が真にそれを望んでいたのなら、あるいはそれに沿う形で定期公演までのプロデュースを進める未来もあったのかもしれないけれど、どうやら本当のところはそうではないのではないか?と感じられる描写がいくつもあった。親愛 3 コミュで P が指摘していたように、本来なら外見に左右されることのない「王子様」こそが麻央の目標であったのに、掲げた目標も手段もそこからずれた状態にあった。

寮長として、頼れる先輩として後輩達に慕われていて、いざとなれば自ら危険に立ち向かう胆力もある。有村麻央は自分がどう思っていようが既にカッコよくて王子様なのに、自分の抱く偶像の「王子様」に惑わされて迷っていた。

麻央が憧れのスターを「カッコいい王子様」だと思ったように、無理をせず自然に振る舞う麻央のことをカッコいい王子様だと思う人達はたくさんいる。彼ら彼女らにとっての「カッコいい王子様」こそがきっと麻央の憧れた姿なんじゃないだろうか。

そして、その「カッコいい」を構成する要素には「麻央の可愛さ」も含まれているから、「カッコいい王子様系アイドル」として大成するためには麻央自身がまず自分の可愛さを受け入れる必要があったということなのだろう。

完全に個人の予想というか推測、あるいは妄想でしかないのだけど、学マスのシナリオの本編は「H.I.F で一番星を目指すこと」であり、今はまだプロローグでしかないので、アイドル達の夢への挑戦が本格的に始まるのはこれからだと思っている。

「初」のプロデュースは、あくまで夢を叶えるためのスタートラインに至るまでのお話であり、麻央が「カッコいい王子様系アイドル」を本格的に目指すのも、きっとこれから。

オーバーサイズな服と「リトルプリンス」についてあまり深く掘り下げられなかったのも、今後の物語の鍵になるからではないか、と自分は考えている2。周囲の人達が麻央に見る「王子様」と麻央自身が対峙するとなったら避けては通れない要素だと思うので。


誰が何を言おうと、たとえ麻央自身が素直に受け入れられなかったとしても、有村麻央はカッコいい王子様である。そう感じたからこそ、P は麻央をプロデュースしたいと思ったに違いない3


学マスについては開始直前まで情報を遮断していたので、ゲームを始める段階で麻央について知っていたことといえば、リリース直前ガチャのカードに添えられたプロフィールくらいでした。

イチ押しアイドルを麻央にしたのは、自分が「カッコいい」属性の女性キャラクターに大変こだわりがあることが大きかったけれど、プロフィールを読んで「ギャップの受容と超克という物語への期待」を抱いたことも大きかったので、今のところ、期待していた内容を摂取できてとても脳が喜んでいます。

  1. ことねはおそらく、ずっとあの格好が似合わないと感じていた。自分と関わりが生じうる他人への観察が徹底しているので、背丈に合わない服を着ている様は明瞭な違和感として映ったはず。それゆえに、麻央先輩にはこんな服とかこんな髪型が似合うだろうになぁと何度も考えていたんだと思う。ことね自身が「可愛い」を追求するタイプなので主にそっち路線で。だから、麻央が可愛い風に挑戦したいというのを聞いたとき、これまのでアレコレが一気に湧き出て思わずあの失言が飛び出してしまったんだろう。口には出さずとも頭の中で言葉を紡ぐタイプなので、普段はしっかり抑えていても、強めのショックを与えると飛び出る。髪型を色々試してたのも、きっと今まで考えたことある案を片っ端から試したかったんじゃないかな。 ↩︎
  2. 個人的には身長を揶揄するニュアンスも入っちゃうので「リトル」はなくてもいいんじゃないかなーーーと思っていますが、麻央が「リトル」も受け入れるのならそれはそれでいいか……。いうて平均身長よりはギリ高いし「リトル」ってほどか?と思わなくもないけど、初星学園という環境では実際に小さい方の可能性も高く、なんか難しいね……。 ↩︎
  3. なので、麻央に限らず、学マス P が各アイドルをプロデュースしようと決断するにあたって確認した情報・資料をプレイヤーにも共有してほしいと常々思っております(広の場合はちょっと意味合い違うけど)。0 話をくれ、0 話。 ↩︎

Published by

不明 のアバター

本田そこ

小説を書いたりたまに絵を描いたりするかもしれません。 http://sokosoko.info が本拠地です。

コメントを残す